種よ芽を出せ

夫に80万円を返済するためにあれこれするブログです。

老後破綻

家の中は最大の謎

YouTubeでふと目にした映像に驚きました。ローンの返済に困って、老後にマイホームを手ばなす人の話でした。テレビ番組のようでした。いくつかの事例を取り上げていたのですが、どの家も物でいっぱいでした。何かに行き詰まる前に、物でいっぱいの生活を改めたら、もう少し違った選択もできたのではないかと思いました。物であふれているということは、自分の暮らしを大切にしていません。物に支配されています。床に置かれたものを除けなければ、歩くこともままならないのですから。でも、これは汚部屋の話ではなくて、老後にローン返済に行き詰まる話です。家の中って、このくらい物があるのは普通なんでしょうか。私は、家の中が一番の謎だと思っています。誰でも自分が育った家を普通だと思っています。大人になって、そうではないことに気づくこともありますが、人生のスタートは選びようがありません。お付き合いのある人は、似た環境の人ということもあります。また、どんなに仲良くても家に友達を招かない人もいます。どんな暮らしをしているのかは、招かれたリビングだけでは分からないこともあります。

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この番組は問題提起だけで、何か解決策を提示しているわけではありませんでした。そして、マイホームを売却した人がアパートに引越した所で、番組は終わっていました。沢山の荷物をそのままアパートに持ち込んだようです。更に足の踏み場もない状態が映し出されていました。

老後にもローン返済が終わらないような、長期ローンを組んだことも一つの問題だと思います。家の購入の時に月々払える金額だったのでしょう。そして、よく聞く言葉に「家賃と同じ額か、それ以下だった」というのがあります。住宅ローンを組む人が、家賃と同じ額だから払えると考えるのは危険だと思います。それは、売り手の言葉のマジックです。家賃には金利はかかりませんが、ローンには金利がかかっています。家賃を支払えない事情があれば、生活を縮小して家賃の安い所に引っ越すこともできます。でも、一度背負った借金は、そうそう簡単に返済はできません。沢山の荷物を持って、もっと広い家に住みたいと思ったのかもしれません。でも、その荷物はそんなに大切なものだったのでしょうか。老後に棲家を失うほどに。

家が散らかっていると、考えもまとまらないと思います。ノイズが多すぎるからです。ローン返済に行き詰まり始めた頃に、打つ手があったはずだと私は思います。もっと早い時期に考え、行動すべきだったのではないでしょうか。老後資金が底をつく前に、住み替えをする手もあったはずです。そして、このケースでは家を手放しても、額は減ったとはいえローンは残りました。

ローンの返済だけでなく、何かに行き詰まりを感じたら、少ない物で暮らすことにシフトするのは一つの解決策だと思います。沢山の物を所有していると、その物の管理だけでも膨大な手間と時間とお金がかかります。きちんと管理しなければゴミ屋敷同然です。