種よ芽を出せ

夫に80万円を返済するためにあれこれするブログです。

破産被害の最終報告

終わりました

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今日、裁判所に行って破産状況報告集会に出席しました。財産目録というA4の用紙一枚と実費と書かれた用紙一枚が綴じてあって、それを渡され簡単に説明されて終わりでした。15分もかかりませんでした。前回と同様に、向かって左端から申立代理人と社長、次の机に書記官と裁判官、右の机に破産管財人が着席しました。思った通り債権者の出席は私だけでした。部屋に入る前に廊下の椅子で待っていた時に、社長がやって来ました。顔を伏せて通り過ぎたので、「おはようございます。挨拶すらしないつもりなんですか。」と言いました。すると「すみませんでした。」とは言いましたが、こちらに戻って頭を下げたわけでもなかったです。今回の破産は、計画破産だと私は考えています。ですから、私は詐欺にあったということです。ただし、詐欺を立証することはとても難しいです。仮に有罪になったところでお金が返ってくるわけでもありません。終わってから、駐車場の車の中にいると社長と奥さんと思われる人と、社長が雇った弁護士が出てきました。車の中の私には気付かなかったのか、談笑していました。晴々とした気持ちなんでしょう。債権者は私以外には現れなかったのですが、皆それぞれに生活、人生があります。そういう人たちの気持ちなどどうでもいいのでしょう。弁護士も破産までをうまく終えればそれで仕事は成功です。私のこの体験が誰かの役に立つのかは分かりませんが、分かったことをお伝えします。破産の被害にあったら、泣き寝入りだということです。どこにも救済はありません。破産法54条2項の財団債権按分返済金というものが支払われましたが、被害額の四分の一ほどの金額でした。そして、出席してもどうしようもないと債権者が考えれば、出席者ゼロの集会をもって終了となります。破産した人は痛くも痒くもないことでしょう。今回色々調べていると、自己破産を勧めるような弁護士事務所のネット広告を沢山見ました。そこには、「自己破産をしたからといって全ての財産を失う訳ではありませんし、必ずしも家族へ迷惑がかかるとは限りません。年金・生活保護も受給できる。海外旅行へ行けなくなることもありません。」と書かれていました。と言う事は、今後私の知らないところで、社会的制裁を受けることもないということです。せいぜいクレジットカードが使えなくなるくらいでしょう。

叔父の気持ちを知る

今回、こんな形で契約金の80万円を失って、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。私は何年かかっても夫に80万円を返済しようと決めました。金策に走るとしたら、まずは自分の持ち物を売ることだと考えました。そこで、メルカリをしてみたりタンスに眠っていたゴールドジュエリーを売ったりしました。そのゴールドジュエリーの中には、結婚する時に叔父からお祝いに贈られたネックレスがありました。裁判所へ向かって運転している時に、そのお祝いの品の意味に思い当たり思わず涙がこぼれました。これからの人生、山あり谷ありかもしれない。困ったときにはこれを売りなさい。ということだったのでしょう。ネックレスは売ってしまったけれど、叔父の気持ちはずっと忘れません。本当に困った時に、私を助けてくれました。前回の記事で夫への返済額はあと256,239円ということを書きました。今月、思いがけないことでこれを全額返済できることになりました。それについては、また日を改めて書きたいと思います。