種よ芽を出せ

夫に80万円を返済するためにあれこれするブログです。

土星と悪魔

サターンについて

サターンと聞いて思うのは悪魔ですか、それとも土星でしょうか。カタカナで書く時にサタンとサターンで分けている場合もありますが、その使われ方にも統一がないように思います。どちらのこともサタンと書いてあったり、悪魔をサタン、土星をサターンで書いてあったりです。英語については全く詳しくはないのですが、土星はSaturn、悪魔はSatanという綴りになります。土星のSaturnは土曜日のSaturdayの語源になっています。アラカン世代ならばベイシティローラーズのサタデーナイトの冒頭を歌える人がいるのではないでしょうか。Saturdayの綴りはバッチリですね。と言うことで、土星と悪魔は別物です。ただ、カタカナで書くと混乱するかもしれません。カタカナ英語と言われたら、発音の悪いことだったり、カタカナがちょっとかわいそうになってきます。でも、このカタカナのお陰もあって、私達は日本語で高等教育まで受ける事が可能なんだと思います。世界の中で自国語で大学教育ができる国は少ないそうです。それは、自国語で教科書を作れないことによります。日本語は表意文字である漢字と表音文字であるひらがな、カタカナを巧みに使って、外国語を自由自在に母国語に取り込むことができます。訳の分からないカタカナ語の氾濫と批判されることがありますが、この力なくしては母国語での表現を捨てるということになります。訳が分からなかったとしても、カタカナを見れば外来語ということは少なくとも分かります。

サトゥルヌスという神様 

ローマ神話の農耕の神様がサトゥルヌス(Sāturnus)です。英語のSaturnの語源になっています。農耕→土星→土曜日とは、漢字の巧みさにも驚きます。このサトゥルヌスという神様は、ルーベンスゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」に描かれています。将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにして描かれています。伝承では丸のみですが、この二枚の絵に共通しているのは、噛り付いていることです。特にゴヤの絵は血が流れていて怖いです。さながら悪魔です。とすると、まったく語源の違うSatanとSaturnを混同してしまうのも分からなくもないです。

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この絵はゴヤの別荘食堂の壁に描かれたそうです。大塚国際美術館徳島県)で、食堂の様子が分かる展示があります。本物はプラド美術館所蔵です。それにしても、この絵を見ながらご飯は食べたくないですね。

サターンの椅子

何故、土星と悪魔について書こうと思ったかと言うと、先日神戸でサターンの椅子に座ってきたからです。北野異人街にある山手八番館にその椅子はありました。テレビで取り上げられたこともあるそうで、その時は二時間待ちの行列ができたそうです。私が行った時は、一組の先客を待っただけでした。椅子は二脚あり、女性は右、男性は左の椅子に座って願い事を唱えるとその思いが叶うそうです。私も、しっかり願い事を唱えてきました。願い事を唱えると言う事は、はっきりと言葉に表すと言う事です。たとえそれが心の中で唱えたとしてもです。自分の中の一番の望みがなんであるのか確認することになります。それだけで、願い事が叶う方へ一歩踏み出したことになると思っています。毎日の生活の中で、何を一番大事に過ごすのかを確認しただけで、一歩前進ではないでしょうか。私は数年来、神社に行っても、サターンの椅子に座っても、どこへ行っても願っていることはひとつのことだけです。そして、一番努力していることもこのことです。いつか、その願い事についても書いてみたいです。